Webサイトを用意しようとすると、ホームページ作成サービス、レンタルサーバー、VPS、WordPress専用サーバーなど、似たような言葉がいくつも出てきます。
ただし、それぞれが担当する範囲は同じではありません。
この記事では、ホームページを手軽に作れる3do1、自由度の高いサーバーを構築できるConoHa VPS、WordPressのサーバー管理・セキュリティ・高速化をまとめて任せられるWebSpeedを比較します。
※料金や機能は変更される場合があります。契約前に各サービスの公式ページで最新情報を確認してください。掲載内容は2026年7月23日時点の公式情報を基に整理しています。
先に結論:Webサイト運用のどこを任せたいかで選ぶ
3サービスは直接の競合というより、Webサイト運用の異なる部分を担当します。
| やりたいこと | おすすめ | 主な役割 |
|---|---|---|
| 専門知識を抑えてホームページを作りたい | 3do1 | ページ作成、ブログ、フォーム、顧客管理 |
| サーバーを自由に設定してWebサービスを動かしたい | ConoHa VPS | 仮想サーバー、OS、アプリ、開発環境の構築 |
| WordPressの保守・セキュリティ・高速化を任せたい | WebSpeed | マネージドWordPressサーバー、WAF、CDN、バックアップ |
自分でサーバーを管理したくないなら3do1、技術的な自由度を重視するならConoHa VPS、企業サイトのWordPress運用を専門会社へ任せたいならWebSpeedが候補です。
3do1・ConoHa VPS・WebSpeedの比較表
| 比較項目 | 3do1 | ConoHa VPS | WebSpeed |
|---|---|---|---|
| 主な用途 | ホームページ作成・顧客管理 | Webサーバー・開発環境の構築 | WordPressサイトの運用基盤 |
| 技術知識 | 少なくても始めやすい | Linux・サーバー設定の知識が必要 | 制作は必要だがサーバー運用を任せやすい |
| サーバー管理 | サービス側 | 利用者 | サービス側 |
| WordPress | WordPressではなく独自CMS | 自分で導入・設定可能 | プリインストール環境を提供 |
| セキュリティ | サービス側の環境で運用 | 利用者が設定・更新 | WAFなどを標準提供 |
| バックアップ | プラン・仕様を公式で確認 | 自分で設定 | 自動バックアップを標準提供 |
| 料金の目安 | 無料プランあり/有料は月額900円相当から | 512MBは月額460円から | エントリー月額54,780円(税込) |
| 特に向いている人 | 個人事業主・店舗・小規模企業 | 開発者・エンジニア | 企業・制作会社・重要なWordPressサイト |
料金差が大きいのは、提供範囲がまったく異なるためです。月額だけを横並びにせず、誰が構築・更新・障害対応・セキュリティ対策を行うのかまで含めて比較しましょう。
Webサイト制作・運用サービスの選び方
1. 目的が「サイト作成」か「サーバー構築」かを分ける
まず、必要なのが完成したホームページなのか、自由に使えるサーバーなのかを整理します。
- 会社情報、サービス紹介、問い合わせフォームを掲載したい
- ブログやお知らせを自分で更新したい
- 独自のWebアプリやAPIを公開したい
- WordPressを高速かつ安全に運用したい
- 顧客情報やフォーム回答もまとめて管理したい
ホームページを作ることが目的なら、サーバーの自由度が高くても作業が増えるだけの場合があります。一方、独自プログラムを動かしたい場合は、ホームページ作成サービスでは機能が足りません。
2. サーバー管理を誰が行うか決める
VPSでは、OSの更新、ファイアウォール、SSL、バックアップ、障害時の復旧などを利用者が管理します。
技術的な自由度は高いものの、設定を放置するとセキュリティや安定性の問題につながります。サーバー管理へ時間を使えない場合は、管理範囲が少ない3do1や、WordPress運用を任せられるWebSpeedのほうが向いています。
3. 将来必要になる機能を確認する
最初は数ページだけでも、運用後に機能が増えることがあります。
- 独自ドメイン
- ブログ・お知らせ
- 問い合わせフォーム
- 顧客管理・メール配信
- 会員ページ
- 外部サービスとのAPI連携
- ステージング環境
- アクセス増加への対応
現在必要な機能に加え、1年後に追加しそうな機能も確認しておきましょう。
4. 移行と解約の方法を先に確認する
Webサイトは長く運用するため、サービスを変更する可能性があります。
記事、画像、顧客情報、ドメイン、メール、データベースをどの形式で取り出せるか確認します。独自CMSから別サービスへ移る場合と、WordPressを別サーバーへ移す場合では、移行方法と作業量が異なります。
3do1|専門知識を抑えてホームページを作りたい人
3do1は、ホームページの作成・更新に加え、フォーム、顧客管理、会員機能、メール配信などを一つの環境で利用できるクラウド型のCMS・CRMサービスです。
サーバーやSSLを別途用意せず、サブドメインでサイトを公開できます。自分で作る方法に加えて、初期制作をプロへ依頼するメニューもあります。
3do1のメリット
- メールアドレスで登録し、無料プランから試せる
- サーバーやSSLの設定を自分で行わなくてよい
- ページとブログを管理画面から更新できる
- フォームや顧客情報を同じ環境で管理できる
- 必要に応じてプロへ初期制作を相談できる
3do1の料金
無料のフリープランがあり、有料プランは年払いの月額換算で次の金額が案内されています。
| プラン | 月額換算(税込) | 主な用途 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 2ページのお試し |
| ライト | 900円 | 小さなサイト・LP |
| バリュー | 2,700円 | 一般的なビジネスサイト |
| ビジネス | 4,500円 | 顧客管理・メール配信 |
| ハイエンド | 9,900円 | ページや顧客数が多い運用 |
独自ドメインなどは、プランや追加オプションの条件を確認してください。
3do1の注意点
独自のプログラムやサーバー設定を自由に追加するためのVPSではありません。使用できるページ構成や機能は、3do1が提供する範囲に限られます。
また、フリープランには3do1の広告が表示されます。事業用サイトとして公開する場合は、有料プランのページ数・記事数・顧客管理機能を比較しましょう。
3do1が向いている人
- 個人事業主や店舗のホームページを短期間で用意したい
- コードを書かずに自分で更新したい
- 問い合わせフォームと顧客情報をまとめたい
- サーバー保守に時間を使いたくない
ConoHa VPS|サーバーを自由に構築したい人
ConoHa VPSは、仮想サーバー上へOSやアプリケーションを導入し、用途に合わせた環境を構築できるVPSサービスです。
Webサイトだけでなく、Webアプリ、API、開発・検証環境、ゲームサーバーなどにも利用できます。長期契約の「まとめトク」と時間課金が用意され、すべてのプランで初期費用は無料です。
ConoHa VPSのメリット
- OSやミドルウェアを用途に合わせて選べる
- WebアプリやAPIなど独自のシステムを公開できる
- 必要に応じてサーバースペックを選べる
- 初期費用なしで始められる
- 長期利用と短期間の検証で料金タイプを選べる
ConoHa VPSの料金
2026年7月23日時点では、静的コンテンツ中心の小規模サイト向けとして、512MBプランが月額460円から案内されています。
ただし、料金はメモリ、CPU、SSD、契約期間、時間課金・まとめトクの選択、キャンペーンにより変わります。WebアプリやWordPressでは、処理内容とアクセス数に余裕を持ったプランを選びましょう。
ConoHa VPSの注意点
VPSは、契約しただけで安全なWebサイトが完成するサービスではありません。
利用者が次の作業を行います。
- OSとソフトウェアの更新
- SSHやファイアウォールの設定
- Webサーバーとデータベースの構築
- SSL証明書の設定・更新
- バックアップと復元テスト
- 不正アクセスや障害の確認
サーバー構築を学びたい人や、自分で保守できるエンジニアには自由度が高い一方、事業のホームページをすぐ公開したいだけなら作業が多くなります。
ConoHa VPSが向いている人
- 独自のWebアプリやAPIを公開したい
- Linuxやサーバー構築を学びたい
- 使用するOS・ミドルウェアを自分で選びたい
- 開発・検証環境を低コストで用意したい
WebSpeed|WordPressの運用基盤をまとめて任せたい人
WebSpeedは、WordPressに特化したマネージドクラウドサーバーです。
WordPressのプリインストール環境に加え、WAFによるサイバー攻撃対策、CDNによる表示高速化、自動バックアップを標準で提供しています。サーバーのメンテナンスやWordPressコア・プラグインの運用についてもサポート範囲に含まれます。
WebSpeedのメリット
- WordPressがインストールされた環境から制作を始められる
- WAFとCDNを標準で利用できる
- 自動バックアップを利用できる
- サーバーのセキュリティ更新を任せやすい
- WordPress本体やプラグインの運用を相談できる
WebSpeedの料金
通常プランのエントリーは、1ホスト・1WordPress環境で月額49,800円、税込54,780円と案内されています。
小規模な個人ブログ向けの価格帯ではありません。企業サイト、採用サイト、アクセスや安全性が重要なWordPressサイトなど、サーバー運用を社内だけで抱えたくない場合に検討するサービスです。
WebSpeedの注意点
WebSpeedは、既存のWordPressへプラグインを一つ入れて高速化するサービスではありません。WordPressを稼働させるサーバー環境そのものを提供するため、既存サイトでは移行作業が必要です。
メール送信、ネイキッドドメイン、証明書の持ち込み、データ移行など、一部はオプション扱いです。現在のドメイン、メール、DNS、外部連携を整理したうえで問い合わせましょう。
WebSpeedが向いている人
- 企業のWordPressサイトを安定して運用したい
- セキュリティ対策やバックアップを任せたい
- CDNを含む高速化環境を利用したい
- サーバー担当者がいない、または運用負担を減らしたい
状況別のおすすめ
個人事業主・店舗のホームページを作る
会社情報、サービス内容、問い合わせフォーム、ブログなどを短期間で用意したいなら、3do1が始めやすい選択です。
無料プランで管理画面を確認し、必要なページ数と顧客管理機能に合わせて有料プランを選べます。
Webアプリや独自システムを公開する
Node.js、Python、Docker、データベースなどを使い、独自のシステムを公開するなら、ConoHa VPSが候補です。
ただし、本番公開前にバックアップ、監視、セキュリティ更新の運用まで用意しましょう。
企業のWordPress運用を専門会社へ任せる
サーバー障害やサイバー攻撃への対応、WordPressの保守、高速化をまとめて相談したい場合は、WebSpeedを検討します。
月額費用は高いものの、社内担当者の作業時間や障害時の対応体制を含めて判断するサービスです。
導入前に確認するチェックリスト
- 独自ドメインを利用できるか
- メールアドレスはどこで管理するか
- SSLは自動更新されるか
- バックアップの頻度と保存期間
- 復元作業を誰が行うか
- サーバーやCMSの更新担当者
- 問い合わせ時のサポート範囲
- 解約時にデータを取り出せるか
- 別サービスへの移行方法
- アクセス増加時の料金と拡張方法
契約前に、サイトを公開するまでの作業だけでなく、公開後の毎月の運用を具体的に想像しておくと失敗を減らせます。
よくある質問
ホームページ初心者にはどれがおすすめですか?
コードやサーバー設定を行わずにホームページを作りたいなら、3do1が候補です。
ConoHa VPSは自由度が高い反面、サーバー構築と保守の知識が必要です。WebSpeedはWordPress制作そのものを代行するサービスではないため、サイト制作担当者または制作会社との連携が必要です。
ConoHa VPSとConoHa WINGは何が違いますか?
ConoHa VPSは、OSから自由に構築できる仮想サーバーです。ConoHa WINGは、一般的なWebサイトやWordPressを始めやすいレンタルサーバーです。
独自アプリや特殊なサーバー構成が必要なければ、VPSではなくレンタルサーバーのほうが管理しやすい場合があります。
WebSpeedはサイトを速くするだけのサービスですか?
いいえ。CDNによる高速化だけでなく、WordPress専用のクラウドサーバー、WAF、自動バックアップ、WordPress運用サポートをまとめて提供するサービスです。
既存サーバーへ追加する単体高速化ツールではないため、導入時にはサイト移行やDNS変更を確認します。
3do1で独自ドメインは使えますか?
独自ドメインは追加オプションとして案内されています。利用するプランとオプション料金、現在取得済みのドメインを適用できるかを公式ページで確認してください。
WordPressを使うならConoHa VPSとWebSpeedのどちらですか?
自分でサーバーを構築・保守し、費用を抑えながら自由に設定したいならConoHa VPSです。
サーバー管理、WAF、CDN、バックアップ、WordPressの運用支援をまとめて任せたいならWebSpeedが候補です。費用だけでなく、社内で対応できる作業範囲に合わせて選びましょう。
まとめ:必要な運用範囲に合うサービスを選ぶ
Webサイト制作・運用サービスは、価格だけでなく、どこまでをサービス側へ任せられるかが重要です。
- 手軽にホームページを作りたい: 3do1
- 自由なサーバーを構築したい: ConoHa VPS
- WordPressの運用基盤を任せたい: WebSpeed
まずは「ホームページを作る」「独自システムを動かす」「WordPress運用を任せる」のどれが目的かを決めましょう。役割を分けて考えると、自分に必要なサービスと不要な機能が見えやすくなります。